2005年 07月 19日 ( 1 )

立派な人間

ご無沙汰しておりました。連休終わっちゃいましたね。皆さんいかがお過ごしだったでしょうか?
わたしはちょっと日常逃避に出ておりました。
連休前に助手の子が退職する決心を固めてしまいました。若いけれどとても機転が利く、しっかりものの明るい女性でわたしもとても頼りにしているだけに、とても残念などという言葉では言い表せないほどです。彼女は親元から離れて始めて社会に出てうちの病院に来たので、わたしが始めての「同僚」であり、「職場の先輩」でした。だから妹のようにかわいがる部分半分、社会人としてこれから必要なことのできるだけを、折に触れ伝えたく思い、何より自分が見せないといけないと思ってきました。なんだかそれが先輩としての義務であるような気がしたから。彼女は頭のよい女性ですから、これまでぐんぐんと吸収してくれていました。

そんな彼女でしたが、わたしでも毎日漢方薬を飲みながらでないと身体までやられそうな環境の中、さすがに限界が来てしまったのでした。
連休前先生との話し合い(にもならなかったかな)がまったくかみ合わない議論になってしまったのが、彼女の心を決めさせました。真夜中メールが来て、退職を決意したこと、わたしがますます大変になることがわかるから、ずいぶん悩んだこと、そのお詫びでした。
わたしは彼女が今の仕事を愛しており、できることならずっと続けたいと思っていることを知っているだけに、無念でなりません。自分たちのことしか考えず、弱いところにイライラをぶつけて、それを恥じることもない人たちの犠牲とならざるをえなかった彼女が不憫でなりませんし、あの人たちを軽蔑もしています。そして自分の無力さも…

彼女のメールの最後に「先生たちがミキさんのように(彼女はわたしを名前で呼びます)立派な人間だったらよかったのに。そー思います。」とありました。
わたしはその一文を読んだとき涙が溢れました。わたしが彼女のいうように立派な人間であるとは自分では思いませんが、信じて頼りにしてくれていたのだとわかりました。
とてもうれしいほめ言葉なはずなのに、これまでで一番やるせないほめ言葉でした。

今日はもう表面上はいつもどおり仕事をしながら、あと1ヶ月わたしが彼女に伝えられるのはどれだけのことなんだろうと思いました。「力になってあげられなくてほんとにごめんね。」と思いながら、今はもう若い彼女にエールを送るのみです。

「がんばれ!愛ちゃん!あなたなら大丈夫だから自信を持っていきなさい。」
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by luna_lunair | 2005-07-19 20:32 | 歯医者の受付